Meeting the wildlife
ニュージーランドの南島からわずか30km南にあるスチュアート島は一般的な観光コースからは外れていますが豊かな自然に恵まれています。島の大半はラキウラ国立公園として保護されており、住民は島で唯一の町オーバンで暮らしています。
緑濃い森林に覆われた丘陵地、手付かずの海岸線に露出する岩、金色に輝くビーチは、野鳥と海の生き物の宝庫です。自然と野生動物に関心のある方にとっては、見逃せない島と言えるでしょう。
リアル・ジャーニーズでは、スチュアート島とブラフを結ぶフェリー と接続するバス(インバーカーギル、テ・アナウ、クィーンズタウ���の各地より発着)を運営しています。
島に上陸したら、当社のツアーやアクティビティで島の魅力を満喫していただけます。パターソン湾とウルヴァ島を訪れるクルーズ 、半潜水艇で海の自然に親しむクルーズ 、島内観光ツアー などをご利用ください。自分のペースで楽しみたい方には、レンタカー やマウンテンバイク、スクーターも手配しています。
島に滞在するなら、���ーフムーン・ベイと町を見下ろす好立地に������スチュアート・アイランド・ロッジ がおすすめです。
スチュアート島へのアクセス
スチュアート島は一般的な観光コースからは外れているため、訪れる人はあまり多くありません。よって僻地という印象がありますが、アクセスは意外と簡単です。
ブラフからフェリーで約1時間、飛行機ならインバーカーギルから20分の距離なので、日帰りで訪れることも可能です。ブラフもインバーカーギルも近隣の地方都市からバスでアクセスできるので、さほど不便でもありません。
Stewart Island Experience ferry arriving in Oban
歴史
スチュアート島と人々の歴史は13世紀にまで遡ることができます。先住民マオリの人々は、当時から今に至るまで、この島を「テ・プン���・オ・ テ・ワカ・ア・マウイ」(マウイのカヌーの錨)あるいは「ラキウラ」(光輝く空)と呼んでいます。マオリの人々はティティ(ミズナギドリのヒナ)の季節に なると、島に渡って狩猟をしていました。
ヨーロッパ人として最初にこの島を目にしたのはキャプテン・クックです。ただし、1770年当時は南島の一部と考えられたため、島ではなく岬として サウス・ケープと名付けられました。1800年代に入ると捕鯨とオットセイ猟が盛ん���なり、大勢のヨーロッパ人がやってきました。
住民は従来から主に漁業で生計を立てており、今もブルーコッドやクレイフィッシュ、牡蠣が水揚げされています。また、サーモンとムール貝の養殖も行われています。
牧畜や林業による原生林の破壊は比較的少なく、島の面積の80%を占めるラキウラ国立公園で貴��な自然が守られています。
観光業は小規模ながら100年以上前から存在し、時間をかけて少しずつ成長してきました。スチュアート島は大自然に還ってゆったりと過ごしたい旅行者にぴったりです。
動植物
降水量が多く比較的温暖な気候なので、島は豊かな森林に覆われています。在来の植物では、マキ科で���世界の南限となるサザンコニファ、低地に茂るラタやカマヒ といった硬質の樹木などがあります。島内には多数の遊歩道が整備されていて、多少の雨風があってもブッシュウォーキングが楽しめます。
ネコやネズミ、オコジョ、フェレット、イタチなど、人間によって持ち込まれる害獣は比較的少ないため、島内では様々な種類の野鳥が生息しています。害獣駆除や稀少種の個体数回復といった自然保護活動には、島の住民と国の環境保全省が共同で取り組んでいます。
スチュアート島に生息する代表的な野鳥は、ウェカ(ニュージーランドクイナ)、アルバトロス(アホウドリ)、キーウィ(島の固有種)、メジロ、ファ ンテイル(ハイイロオウギビタキ)、ケレル(ニュージーランドバト)などです。また、島内には稀少種であるイエロー・アイド・ペンギン(キンメペンギン) の営巣地が多数あり、沖のマトンバード島にはハイイロミズナギドリの大規模なコロニーがあります。
気象と天候
南緯47度に位置するスチュアート島は「吠える40度」と呼ばれる海域に囲まれているため、気象は不安定になりがちです。
夏は20度台半ばまで気温が上がる比較的温暖な気候で、日照時間は全国平均程度です。
年間降水量は標高や地形により異なりますが、1,000mm~3,000mmと多めです。森林の豊かな島にとっては恵みの雨となっています。