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ツチボタルの驚異の生態

Date: 15 8月 2019

ニュージーランド旅行を計画していると、しばしばツチボタルを見る予定が提案されていることに気付くでしょう。お住まいの国によって異なるものの、多くの旅行者にとってツチボタルは奇異な存在です。幻想的な世界を生み出す生き物の興味深い生態に迫ってみましょう。ツチボタルを実際に目にする時の楽しみがきっと深まります。

ツチボタルとは

ツチボタルは蛍の仲間ではなく、和名ではヒカリキノコバエと呼ばれています。成虫は蚊のような小さな羽虫で、幼虫の間に発光する性質があります。近縁種には菌類を食べるものと他の昆虫を食べるものがあり、ニュージーランドとオーストラリアに生息するツチボタルは後者の肉食性のキノコバエの一種です。

ツチボタル基本情報:英語名のグローワームは光るミミズという意味です。実際はミミズではなく羽虫の幼虫なので、正しい命名ではありませんが、そのまま定着しています

ツチボタルが光る仕組み

ツチボタルは生物発光をします。尾の近くにある腎臓に似た臓器で化学反応を起こし、光を発しています。この化学反応は様々な物質にルシフェラーゼという酵素が働きかけて生じるものです。
暗闇の中の青緑色の輝きは美しいだけでなく、獲物をおびき寄せる役割も果たしています。主な獲物は小さなハエや羽虫です。
ツチボタル基本情報:ツチボタルは体内の物質と酵素を使い、空気中の酸素と反応させることによって発光しています。発光に関わる臓器は酸素を取り込む袋に包まれており、効率よく発光できるようになっています。

ツチボタルは何を食べるか

ツチボタルはマッチ1本よりも小さな生物です。さらに小さなカゲロウやヌカカ、ガ、ハエなどを捕食しています。ツチボタルは糸を吐いて巣をつくり、粘液のついた釣り糸を垂直に垂らして獲物がかかるのを待っています。ツチボタルの光に寄ってきた羽虫が釣り糸にかかると、身動きがとれなくなります。クモが巣を張って獲物をとらえるのとよく似ています。

ツチボタル基本情報:ツチボタルの成虫、ヒカリキノコバエには光に寄っていく性質はありません。また、釣り糸に接しても振り切って飛ぶ力があるので、成虫が幼虫の餌になることはまずありません。

ツチボタルの見られる場所

ニュージーランドにいるツチボタルは正式には Arachnocampa luminosa という学名のある種です。通常は洞窟内や森林の湿度が高く風雨から守られた場所に生息しています。ニュージーランドで特に人気のある見どころはテ・アナウとワイトモの洞窟です。洞窟内は常に暗いので、昼でも夜でもツチボタルの輝きがよく見えます。洞窟内は暗く湿っていて風雨の影響がなく、外敵もほとんどいないので、ツチボタルにとって絶好のすみかになります。
ツチボタル基本情報:テ・アナウ洞窟には無数のツチボタルがいて、満点の星空を見上げるような忘れられない体験ができます。

ツチボタルはニュージーランドとオーストラリアの限られた地域にしか生息していません。いわゆる蛍の仲間とは異なる非常にユニークな存在なのです。テ・アナウのツチボタル洞窟を見に行くツアーが催行されていますので、特別なチャンスをお見逃しなく!

投稿写真用タグ:#RealJourneys

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